ブリテンパークにゲストで登場、トラベルジャーナリストの小野アムスデン道子です。
9月18日に開幕を迎えた「ラグビーワールドカップ(RWC)2015」の闘いの舞台は英国。ラグビーやフットボール(サッカー)の聖地はじめ、一度はゲームを観戦したみたいスタジアムばかり。ラグビーは、英国伝統のスポーツだけあって町をあげての歓迎の様子も含めて、レポートいたします。
RWCのオープニングと決勝の場となるトゥイッケナム・スタジアムは、ロンドン郊外にあります。イングランド代表チームのホームスタジアムにして、ラグビーの聖地。2015年8月15日に開催のイングランド対フランスのテストマッチを観戦しました。駅に着くと、沿道に人がぞろぞろ。カラフルなタオルやユニフォームなどの売店の掛け声やホットドッグのいいにおいがプーン。ゲーム前から熱く盛り上がっています。ラグビーがテーマの名物カフェバー「スクラミー・トゥイッケナム」では微笑ましいラグビーメニューが登場。ソーセージのポストにトライ!
試合は、フランスが先行するものの、追いついたイングランドが19対14で逃げ切り、スタジアムのお客は大喜び。まさに身体を張ったプレーに、スタジアムは歓声に包まれて、盛り上がりも最高潮。
私の席の周りには、フランス応援組もいて、互いに点が入っても「絶対取り返すよ!」などと言い合って、やり合うというより一緒に盛り上がっている感じも楽しいラグビー観戦。確かに、肉体的に激しいゲームですが紳士のスポーツと言われていますよね。
さて、日本チームが9月23日にはスコットランドと、10月11日にアメリカチームと対戦するグロスターにあるキングスホルム・スタジアムも見学に。グロスターの町へは、ロンドンから列車で2時間ほど。回廊がハリーポッターの映画に登場したグロスター大聖堂があって、ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターの従姉妹が住んでいた町。「グロスターの仕立て屋」というかわいいお話のモデルになった店もあったりと、とてもかわいい町です。レンガ造りの建物が再開発で、モダンに見えるドッグ(船着き場)の周りにはボートがいっぱい停泊して素敵。
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このグロスターも、スクラムプティというラグビーボールのゆるキャラを公募デザインで20体も作って飾ったり、町をあげてのRWC歓迎ムード。
1万6500人を収容できるキングスホルム・スタジアムは、1873年設立という由緒ある地元のグロスターラグビーのホームスタジアムです。シーズン終了後に芝を新しくしたというピッチはとてもきれい。RWCのゲームが行なわれることで地元は盛り上がっていて、「日本やアルゼンチンの取材陣が来た!」ということで、なんと私もBBCラジオ・グロスターシャーからインタビューを受けたほど。
各チームのキャンプ地も歓迎準備に余念なく、南アフリカとニュージランドチームのキャンプ地であるロンドン郊外のリッチモンドにあるレンズブリーは、1938年に建ったマナーハウスをホテルとソーシャルクラブに改装して、敷地は約10万㎡。テニスコートもあって、ボルグやコナーズなど有名テニスプレーヤーが宿泊したことでも有名ですが、2年前からラグビー選手もキャンプに使うようになったそう。
日本チームのキャンプ場は、中世の壮大なウォリック城があることで有名なウォリックの地で。歴史的なウォリック城は、元は914年のアングロ・サクソン人の砦の跡に1068年にウィリアム征服王が建てたという由緒ある城。代々改装されてきた城はそのままながら、スタッフが中世の衣装を着て、当時の様子を再現したダンジョン(牢)やタワーなどを回れるテーマパークのようでした。
ウォリックは、エイヴォン川のほとりで、シェイクスピア生誕の地であるストラットフォード・アポン・エイヴォンから車で約15分。2016年は、シェイクスピア没後400年の記念の年にあたり、シェイクスピアの生家や墓のある教会、妻であったアン・ハサウェイ(女優さんではありません)の家などもあり中世の雰囲気を残すこれらの町には、海外からも多くの観光客が訪れそうです。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの本部があるのもこの町。
英国の旅は、スポーツもカルチャーも歴史に培われた気風が魅力。英国で紳士のスポーツとも言われるラグビー。日本でゲームを見ながら、また英国の地に想いを馳せそうです。
取材・文/小野アムスデン道子
所在地: 10 Little Church St, Rugby, Warwickshire CV21 3AW
所在地: Whitton Rd, Twickenham TW2 7BA
取材協力/英国政府観光庁
Profile
小野アムスデン道子(おのアムスデンみちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げから編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。日本旅行作家協会会員。
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