本日は、駐日英国大使館 貿易・対英投資部 上席商務官 柳澤 彰子 様より、
特別に執筆いただきました!
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駐日英国大使館(東京)の貿易・対英投資部で、英国の食品・飲料メーカーのコンサルティングや、
日本における英国の食のプロモーションを担当するようになって久しいですが、当初、何が悲しい
かといえば、英国に「美味しくない国」というレッテルが貼られていることでした。
しかも、その英国=美味しくないという風評についても、かなりいい加減な口コミによるものが多
かったのです。
確かに、大抵の観光客の皆さんは、旅行代理店がアレンジするいまひとつ冴えないレストランで団
体専用料理を出されたり、またガイドブックに掲載された一流のレストランに行かれてもメニュー
でつまずかれて必ずしも満足のゆく食事を経験されてこなかったかもしません。
私もイギリスがグルメの国であったとは決して思いませんが、この10年超の間でかなり美味しい
国になってきたと感じています。
最近、ロンドンで嬉しいことの1つは、気軽に美味しい「英国料理」を食べられることです。
今回は2つのレストランをご紹介します。
1つはロンドン市内に現在4店舗をもつ CANTEEN です。
GREAT BRITISH FOODとメニューに書かれているように、ここはスープ、パイ、ローストなどの
メインディッシュからプディングまで、典型的なそして美味しい英国料理を提供しています。
店内は清潔で、スタッフも明るく、英国料理ってどんなもの?という方たちからすでに英国の食に
通じた方にまで気軽に楽しく食事をしていただける一押しのレストランです。
私のお勧めはSpitalfieldsの店舗で、週末はお店の前の広場でウィークエンドマーケットが開かれま
すので、ブランチとマーケット見学でロンドンらしい週末の過ごし方になるでしょう。
写真は、”Canteen ‘Full English’ Breakfast”と “Rhubarb and Almond Trifle”です。
もう1つ、ガイドブックにもあまり登場しない私のとっておきの隠れ家で、
今回特別にご紹介するのがHigh Street Kensington 駅から歩いて約5分の Maggie Jones’sです。
この地に開業してから40年以上、私も15年ほど通っているお店です。
CANTEENより若干値段は張りますが、素材を大切にした英国料理(1つの皿の量が日本人には少
し多いのが玉にキズ)を食べさせてくれます。
暗い店内のインテリアがユニークで、使いこんだ素朴な木製のテーブルや椅子とやさしいキャンド
ルの明かりで、居心地はとてもよいです。
また、スタッフ(全員男性)がほどよい距離感とタイミングでサービスをしてくれます。
グループでというよりは、デートや、親しい友人と語りながらゆっくり食事をしたいという時にお勧めです。
私たちのホームページでも、日本で手に入る英国の食品・飲料の情報など掲載していますので、
ぜひ一度訪ねてください。