皆さま、こにちは。
牧歌ブリ吉でござんす。
いつも英国について語っておきながら、10年ぶりでクリスマス時期の英国に来ています。
英国好きでしたら、「10年ぶりの英国のクリスマスを堪能しています」と述べるべきところ、当方はクリスマスにはいろいろな想いと思いが錯綜するので、単に楽しむ気持ちにはなれません。たぶん、それは十何回も経験していることと、在外生活であるからこそ経験したことに関わっていると思います。
当方の心情を察してみたいなあ、と思われる方は、クリスマス映画として知られる「Love Actually」と、2017年1月21日に日本でも封切られる「サイレンス(沈黙)」をご覧ください。後者は英国映画ではありませんが、英人俳優リアム・ニーソンが主演のハリウッド映画でして、宣教活動の凄まじさと存在についての哲学観が伝わって来ます。原作は故遠藤周作氏です。
さて、当方の複雑な心持とは裏腹に、この時期の英国人の心には「クリスマスッ!」という大きな塊があります。それはもううるさいくらい、「クリスマスだから」と連発し、ちょっとした失敗でも何でも許され、意味も無くポジティブで、お腹いっぱいなのにまだ食べ続けて、混雑しているハイ・ストリートにわざわざ出掛けて、セール前の高価な買い物に興じています。
「あれ?これって、もしかしたら禊(みそぎ)?」
とも思ったこともありますが、そういうことではなく、むしろ「クリスマスだから何もかも忘れて楽しんじゃおう」という気風が戦後から蔓延しているのではないか、と割合とクリスマス期間を静かに暮らすドイツ系の方々が分析する英国観でもあります。クリスマスの反動で12th night後に落ち込んだり、鬱になる英国人が多いという追加情報は余計かもしれませんが、ご参考まで。
硬い話は抜きにして、ブリ吉も世の中の倣(なら)いに逆らえず、アフタヌーンティで有名なBettysに行って参りました。ブリ吉は文化人類学的見地から、自ら英国のアイコンを見つけ出す習性があることから、どなたかが既に発掘された有名なモノコトには見向きもしない質であるのですが、今回は成り行き上仕方なく行って来た次第です。
状況を簡単に説明しますと、息子のGF家族がヨークシャに住んでいるので、当方ら夫婦を招いて下さったのです。その際に見たモノや経験のひとつがブリ吉の経験したBettysであります。
婚姻前でも、GFとBFとは互いの実家に行き来し、泊めて貰ったり、先方のご両親と会って一緒に過ごしたり、食事したり、というのは、英国では極めて普通のことです。息子のGFは5人目、娘も4,5人目なので、その数だけ親御さんとの付き合いもあります。当方が数年前に息子と一緒に来日したGFを10日間ほど受け容れたことから、今回はそのお返しとしてお招き頂いたのだと思います。
極めてプライベートな背景を述べたようにも感じますが、英国式をよく判って頂くためには、ここまでご説明すると事情が判りやすいだろうと察した次第です。
で、ルバーブ・トライアングルと言われる地域(ヨーク、ハロゲイト、そしてリーズ)をアストン・マーチンに2名乗り込み、ランドローバーに4名乗り込んで、合計2台で駆っ飛ばして半年ぶりの英国の風景と景勝地を堪能させて貰いました。北東イングランドと南イングランドとの違いを多々発見しましたので、その話は後日述べるとして、本日はそろそろ表題の話をしましょう。
【アストン・マーティンのコックピット。停まっているアストン・マーティンには何度も試乗したことがありますが、実際に稼働して頂いたのはこれが初めてです。12気筒エンジンのGショックは凄まじい威力でした。「燃費悪いでしょ?」というツッコミも、もちろん忘れませんでした。笑】
まず、ナショナルトラストの管理する景勝地の修道院跡からBettysへと移動する際、GFとその父上が「先に行くよ」と駆っ飛んでハロゲイトの街に向かいました。何でも、Bettysは予約が出来ないので並ぶしかないとか…。当方がロンドンに帰る列車の時刻を見計らってた上での配慮であります。当方ら一行はその後にゆるゆるとローバーで着いてゆくのかと思っていましたら、GFの母上の慣れた運転は蛇行した道でも、ほとんどブレーキを踏まないテクで滑走して行きます。でも、怖くないのですね。なんとこのご両親はリバプール出身の英人であるにも関わらず、日本のプロレーサー中島親子の大ファンで、A1ライセンス保持者で運転も相当の腕前でした。ともかく、交通ルールを守っていても速いのです。
以前、トヨタ社プ〇ウスのCMに出ていた中島一貴氏に3度ほどアッシー君(死語?)をして貰ったことがあります。共に所属するあるグループの飲みの席後に、飲酒しないご本人に送って貰ったのですけど、一般道路では普通に運転していました。まあ、日本の道では規制でがんじがらめなので致し方ないことですが、英国の道路ではライセンス持ちの方が、それなりの駆動軸や排気量を持つ車に乗れば、それなりに運転を楽しめる環境にあるということです。正直なところ、日本でアストンやローバーを駆る楽しみがイマイチよく判りませんが、規制の少ない英国の田舎道や、空いている英国の高速道路で乗ることは相当快適で気が晴れます。英国はまさにドライブ天国です。fun to driveではなくてroad to driveがインフラとして整っているのですね。
【17世紀ジョージアン建築の門構えから、アストンとローバーを臨む。もう一台ミニもありました。全車英国ブランドにこだわる家族】
で、なかなかBettyに話が繋がって来ませんし、長くなり過ぎたので、今回はここまで。
Bettysのお話は次回とさせて頂きます。また、しばらくヨークシャーの話が続くかもしれません。
では、また、お目に掛かります。ごきげんよう。
ブリ吉でした。
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