皆さま、こぬちは。
牧歌ブリ吉でござんす。
今回は前回の続き。
午後茶処、いわゆるアフタヌーンティで有名なBettysでの最初の経験は階段上で立っての順番待ちでした。ヨークの街中に2店あるBettysなど他の店ではどんな具合か判りませんが、ハロゲイト店では待ちながら、どんな人がどんなモノを食べているかを見渡せました。ほとんどのお客さんが3段トレイの午後茶を注文されています。
Bettys(ハロゲイト店)
https://www.bettys.co.uk/tea-rooms/locations/harrogate
当方ら一行は6名で、先に息子GFとその父上が順番を取っていてくれたので、数分後には着席出来ました。日曜とは言え15時というのに、長蛇の列です。クリスマスショッピングの終わる16時には昼に続いて2度目のピークなるとか。これだけ混み合っているとクオリティが怪しいかもなあ、と思いましたが、その点は後述します。
注文をする際に、妻が店員さんに聞きました。
What is the exact pronunciation of scone, scone or scone?
英語で文章にすると、どちらもsconeなので何のことだか判りませんね。
妻が聞いたのは「スコーンの正しい発音はスコンですか?それともスコーンですか?」
まだ10代後半か20代前半と思しき店員さん(Samantha Moodyさん)の応えは、
When it arrives, it is a Scone. Once you have eaten it, it’s gone.
「配膳された時はスコーンですけど、食べてしまったらit’s gone(スコン)ですね」
【給仕するSamantha Moodyさん。全員がよく訓練されていましたが、彼女の接客態度はいろいろな意味で最高でした。マニュアル以上のノウハウを駆使して、お客さんを楽しませてくれました。画像の人物は拙息子のGFのご両親。撮影許可は頂いております】
日本語に訳すとちょいと苦しいのですが、英語発音すると紛れもない駄洒落になります。たまには妻のような質問をする顧客がいるのでしょうね。サマンサ嬢の見事な客あしらいでした。他愛のない駄洒落でしたが、不意を突かれてつい笑ってしまいました。日本の妙ちきりんなメイドカフェには行ったことがありませんが、メイド服の彼女らの接客はヨークシャ訛りで可愛らしく、リッツホテルのようなロンドンの午後茶処(アフタヌ~ン・ティプレイス)にも比肩可能なレベルでした。因みに、大学が休みの時期には、ヨークシャー以外からヨーク大学などに進学した女子学生たちが、このメイドカフェではなくて、Bettysで働きたいとか、Bettysの制服を着てみたいという憧れで、アルバイト希望者が殺到するそうです。
したがって、彼女らの話すヨークシャ訛りはモノマネであることも珍しくないとのこと。ヨークシャの言葉を聞く限り、ヨークシャ訛りで演じてみたいという気持ちになるのも判るような気がします。女性がヨークシャ訛りで話すと可愛らしく聞こえるんですね。
例えば、サンドイッチのことをbuttyと言います。イングランド南部で綴り通りに発音すれば、「バティ」に近い発音になりますが、ヨークシャでは「ブティ(ッ)」に近い発音になります。ジャムサンドイッチならば、「ジャmブティッ」と発音するわけです。また、ヨークシャ特産のチップス(ジャガイモのストリング・フライ)&サンドイッチであれば、「チッバティッ」と発します。当方のようにバス(極低音)で発したら、怖いサンドイッチに聞こえてしまうかもしれませんが、妙齢の女性が発すると、なんとなく可愛らしい気がします。笑
ともあれ、メニューを見ると「あれ?スイス料理?ドイツ料理?」というラインナップ。もちろん、定番の午後茶セットもありますが、当方ら一行は午後3時というのに、昼食を摂っておりませんでしたので、食後に午後茶の3段トレイをひとり分だけ注文しようと思って、まず食事に取りかかりました。
【マカロニチーズです。とても濃厚なチーズィの味わいですが、ベーコンも臭味がなくて旨し!】
【フレンチフライとフライドポテトとは違う料理です。さて、このポテトはどちらでしょう?シュニッツェルはチキンカツレツです。溶けているチーズはスイスのグリュエールです。これもスイスではよく食べました】
【マッシュルーム&チェストナッツ&クランク-ヘン。白い山羊チーズは口に含むとしっかりと山羊のニオイが…。もちろん、ウマし!】
【チキン&ベーコンのクランベリ&ルシュティ。ルシュティも典型的なスイス料理。シュレッドしたジャガイモをお好み焼き状にしてじっくり焼くと次第に互いがくっ付き合って表面がカリカリになると出来上がりです。バター醤油やバターチーズ醤油という組み合わせもバッチリです。美味し!】
【ヨークシャー・ファット・ラスカ(ク)ル。有名なスコーンです。もっとバターが欲しかった。と思いましたけど、半分だけ食べて胸焼けになりました。でも、一般的には美味しいと思います】
【Warm Treacle Tart。食べている間は幸せですが、食後は自分の身体に罪悪感を覚えるとのこと。まあ、たまにはいいじゃないですか】
【Warm Apple Strudel。最もカロリーが高いけど、最も人気のあるデザートだそうです。林檎の酸味が爽やかでした。東京の英国大使館の吉田シェフにも作って貰いたい代物です】
その後、まったり、ゆったりし過ぎてしまい、ロンドンに戻る列車の予約時刻が迫っていたので、午後茶の注文が出来なくなってしまいました。Bettysのプロモーションでは、日本で最先端の職務に就いていたことのある拙妻も、3段トレイを注文できなかったことを残念がっていましたが、我ら一同Bettys全体のサービス、食事には大変に満足しました。最後にサマンサ嬢を呼びつけてチップ10ポンドを渡そうとしましたが、彼女は既に勤務時間を終えて帰宅したとのことでしたので、仕方なくマネージャに渡しました。
因みにチップ(Gratuity)がビル(請求書)に含まれていない場合は、請求額だけを支払い、店を出る直前に最もサービスの良かった店員さんに現金で渡すようにしています。「気は心」の精神は英国と日本では共通した価値観のようです。
まだお伝えしたいヨークシャ話がありますので、後日も続くと思います。
以上、ブリ吉でした。
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