こんにちは、ブリグリンです~、今日もブログへのアクセスありがとうございます!
さて、今日は映画『ハイ・ライズ』の宣伝をご担当されているSさんが、公開前の特別企画!ということで、『ハイ・ライズ』の魅力を、実際のロケ地を交えてご紹介してくださいました。読んだ後はロケ地巡りしたくなること間違いなしです!
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8月6日に公開される映画『ハイ・ライズ』の宣伝を担当しているSと申します。(3階在住)
突然ですが、実は、EU離脱に揺れる6月下旬に休暇を取りロンドンに旅行に行っていました。そこでこのコラムでは、観光ガイド的視点でこの映画の魅力に迫りたいと思います!
この映画を簡単に説明すると、<セレブ向け超高層マンションで起こるカオスな階級闘争>についての話です。最近、日本でも“タワマン格差”とかよく言われていますが、そんな感じでイメージしていただけると分かりやすいんじゃないかと思います。
つまり、マンションそのものがとても重要になってくるのです。
舞台は1975年、高層マンション群“ハイ・ライズ”。
ハイ・ライズは、ロンドンからほど近い通勤圏内にありながら喧噪から切り離された別世界のような空間で、大きな池を合計5つの棟で囲むというなんと壮大なプロジェクト。最初に完成したタワーに医者をはじめスチュワーデス、女優、TVマン、金持ちのボンボン…などたくさんのセレブたちが早速入居しています。
各部屋はラグジュアリーな内装と抜群の眺望を誇り、敷地内にはスーパーマーケットをはじめジム、プール、病院、レストランから小学校までありとあらゆる設備が揃う、まさに理想の住居空間!
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Clik here to view.なんという素敵な部屋!!!
広々としたバルコニーでは日光浴までできてしまいます!
そして、このハイ・ライズには、実は原作本の著者J・G・バラードが着想を得たと言われている実際の建物があるんです!
滞在中、そのトレリックタワー(TrellickTower)に行ってきました。
こちらが外観です。
トレリックタワーは、ハンガリー出身の建築家エルノ・ゴールドフィンガーによってロンドン西部に1972年に建てられた31階建て、高さ98mのブルータリズム(荒々しい打放しコンクリートを用いた建築手法)による建造物です。見た目を例えるならば、ひと昔前の公団住宅のような雰囲気と言いますか、無機質!無骨!コンクリートどーん!という感じ。
なんだか上から見下ろされているような妙な威圧感があり、外観から受ける印象はまさにハイ・ライズそのままです。
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これがハイ・ライズの外観。トレリックタワーとなんとなく雰囲気似てますよね!
トレリックタワーは、当時のロンドンの住宅難を解消するために建てられたそうですが、40年の時を経て、数々のミュージックビデオに登場するなど、ロンドンのアイコンとしてそびえ立っています。
一方、ハイ・ライズは高名な建築家のアンソニー・ロイヤル(アカデミー賞俳優ジェレミー・アイアンズが演じています)によって「色々な人が暮らす、変化のるつぼにしたい」というビジョンのもとに建てられますが、さて、どういう運命をたどることになるのか・・・。
トレリックタワーの1階には、ハイ・ライズさながらにスーパーマーケットやクリニックなどもあり、スーパーでジュースを買って住人気分を満喫してしまいました。
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ハイ・ライズのスーパーはこんな感じ。ホントに何でも揃ってます・・・例えばペンキまで(笑)
せっかくなので、アクセス方法もご紹介しましょう。
ロンドン地下鉄Hammersmith & City線・Circle線のWestbourne Park駅から徒歩約5分。駅を出て反対側を向けばひときわ高いタワーがすぐ見つかるはずです!
ロンドンにはゴールドフィンガーによるブルータリズム建造物がまだまだあり、イーストエンドにあるバルフロンタワー(Balfron Tower)もとても有名な建物です。
ロンドンに行かれた際、何かのついでに足を延ばしてみると、ハイ・ライズという建物の凄みを肌で感じてもらえるんじゃないかと思います!
話は変わり、ロンドン近郊の有名観光地といえば世界的名門のケンブリッジ大学。
この大学も『ハイ・ライズ』ゆかりの場所と言えます。原作者J・G・バラードがここのキングス・カレッジを卒業しているのですが、実はもうひとり!
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我らが主演、トム・ヒドルストンです!
この後のコラムで彼の魅力にたっぷり迫りますので今回はさらっとに留めますが、彼はここの卒業生。しかも、最優等の成績(ダブルファースト)で卒業してるんです! そんな訳でケンブリッジのサイトには彼の紹介ページまであります!
現在31あるカレッジのうち3番目に歴史のあるペンブルック・カレッジで古典を学びました。
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その後、シェイクスピア原作のナショナル・シアター作品「コリオレイナス」(7/28現在、ちょうど日本でも劇場公開されています)に主演したりしています。
特技であるダンスの腕をここで磨いたことも一部ファンの間では有名な話。(なんでも、同級生が皆イケメンだったから「自分はダンスで対抗する!」ということだったそうで・・・笑)
色んな意味で(笑)、俳優としてのキャリアの基礎をここで築いたといっても過言ではないでしょう。
私がケンブリッジを訪れた日は、運よくペンブルック・カレッジが一般公開されていて、施設内を色々見ることができました!
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ヒドルストンは、ケンブリッジ卒業後、アンソニー・ホプキンスなど数々の名優を輩出した王立演劇学校に入学し、在学中から俳優として活動を始めていきます。
・・・と随分長くなってきたので、そろそろ今回の締めに。。
旅行での定番の楽しみのひとつに「ロケ地巡り」がありますが、時にはテーマにおける背景、誰かの足跡を辿るといった目的で巡ってみると、情景が浮かび、よりディープな観光ができるかもしれませんね!
『ハイ・ライズ』公開間近、より深く作品に触れるにつれ、またイギリスに行きたい欲がむんむんしてきています。
© RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE/ CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015
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