みなさんこんにちは、ブリ子です。
2015年もいよいよあとわずかとなりました。
早くも来年の英国旅行を予定されている方もいらっしゃるかもしれませんね。来年、2016年も英国に行くべき理由はたくさんあります。今日はアニバーサリーとイベント16選の中から、1~8までをご紹介します!
1. シェイクスピア没後400周年
ウィリアム・シェイクスピアの没後400周年を記念し、彼の生まれ故郷のストラットフォード・アポン・エイヴォンでさまざまな展示会が主催されます。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)では、実際に観劇しているかのような体験ができる新しい展示がお披露目されます。
シェイクスピアが最晩年を過ごした住居、ニュー・プレイス(New Place~シェイクスピア・バースプレイス・トラストが管理する、シェイクスピアの5つの住居のひとつ)は大規模な修復計画に基づいてリニューアルされます。また、キング・エドワード6世スクールでは、シェイクスピアが学んだとされている教室の初めての一般公開が計画されています。
一方、RSCにおいて130年に及ぶ歴史があるRSCを築いてきた舞台演出家、劇作家、俳優、舞台美術デザイナー、劇場の制作スタッフの業績に焦点を当てた新しい展示も開催されます。www.shakespeares-england.co.uk
2.庭師ケイパビリティ・ブラウン生誕300周年
18世紀の貴族たちが自分の邸宅を建てる際、たった1人の男に庭園の設計を任せたいと願いました。その男というのがランスロット・"ケイパビリティ"・ブラウンでした。ブラウンに"ケイパビリティ"というニックネームが付けられたのは、ブラウンは造園の依頼主たちに、彼らの所有地は「素晴らしい庭園になる将来性(ケイパビリティ)がある」と言うのが口癖だったからと言われています。彼は自然でありながら、それ以上に完璧に調和のとれた自然美を追求した景観造りをしました。彼は英国にある170以上もの庭園を造り上げています。そのほとんどの庭園は現在もブラウンが当時の所有者たちのために設計した時と変わらず、寛げて、自然とは何かを考えることができたり、ピクニックを楽しむことができたりする散策や鑑賞の場所として親しまれています。
ブラウンが手掛けた最も有名な庭園のひとつは、中央イングランドのダービーシャーにあるチャッツワース・ハウス(Chatsworth House)です。"ケイパビリティ"の名を知らしめた別の庭園は、南イングランドのオックスフォードシャーにあるブレナム宮殿 (Blenheim Palace) です。
また、彼の庭園のいくつかは、西イングランドのウィルトシャーのボーウッド(Bowood)、ロンドンから車で約1時間のベッドフォードシャーにあるルートン・ホー(Luton Hoo)など、壮麗なホテルの敷地内にあります。www.capabilitybrown.org
Bronte Parsonage, Haworth, West Yorkshire, England.
3.シャーロット・ブロンテ生誕200周年
ブロンテ協会の現代美術プログラムに対して、最近シャーロット・ブロンテの生誕200周年にまつわる祝賀イベントを主催するための助成金が付与されました。イベントの詳細は年間を通して発表される予定です。
北イングランド・ヨークーシャーのハワースにあるブロンテ牧師館ミュージアム(The Brontë Parsonage Museum)は、かつてブロンテ一家の住居でした。現在はブロンテの創作の功績を称える多くのアーティストや作家たちの作品を特集し、精力的に発表している現代美術の本拠地となっています。
2016年にはブロンテ一家の映画も公開される予定です。有名なブロンテ姉妹の物語を綴った内容で、主なキャストと製作陣の詳細は、シャーロット・ブロンテ200歳の誕生日となる2016年4月21日に発表されます。www.bronte.org.uk
World of Beatrix Potter - Books BEATRIX POTTER 021
4.ビアトリクス・ポター生誕150周年
1866年にロンドンに生まれたヘレン・ビアトリクス・ポターは、ピーター・ラビットの物語のような想像力に富んだ児童書作家としてよく知られています。ポターは北西イングランド・湖水地方の息を呑むほど美しい自然とそこに住むたくさんの野生動物から創作のインスピレーションを得てきました。ポターの作品のファンの方は、ボウネス・オン・ウィンダミアにあるアトラクション、「ビアトリクス・ポターの世界(The World of Beatrix Potter)」を訪れてみましょう。
湖水地方はマンチェスターから車で約1時間30分の距離です。ニアソーリー村にあるヒルトップ (Hill Top)も必見の場所です。ここはポターが所有していた17世紀に建てられた農家で、まるでポターが暮らしていた頃にタイムスリップしたかのような昔と変わらない農家と庭を訪れることができます。www.visitcumbria.com/beatrix-potter
5. ロアルド・ダール生誕100周年
1916年9月13日に誕生した児童文学作家のロアルド・ダールの作品は世界中の子供たちの想像力をかき立ててやみません。彼の主な児童文学作品は、『おばけ桃が行く』(James and the Giant Peach)、『マチルダは小さな大天才』(Matilda)、『魔女がいっぱい』(The Witches)、『すばらしき父さん狐』(Fantastic Mr Fox)、『アッホ夫妻』(The Twits)、『オ・ヤサシ巨人BFG』(The BFG)などがあります。
『オ・ヤサシ巨人BFG』はスティーブン・スピルバーグ監督によって実写映画化され、2016年に公開される予定です。マーク・ライランスが、フレンドリーな巨人役を、ペネロープ・ウィルトンが女王役を務めます。南東イングランドのバッキンガムシャーにあるロアルド・ダール・ミュージアム&ストーリー・センター(The Roald Dahl Museum and Story Centre)を訪れると、ダールについてより詳しく知ることができます。
ウェールズの首都カーディフはダールの生誕の地ですが、ここでは彼が大変好んだ奇妙で、素晴らしくもあり、破壊的でシュールな世界観を再現したような祝賀イベントが予定されています。国立ウェールズ劇場(National Theatre Wales)とウェールズ・ミレニアム・センター(Wales Millennium Centre)が主催する、「シティ・オブ・アンエクスペクテッド(City of Unexpected)」というイベントが、2016年9月に行われる予定で、そのイベントに参加するとロアルド・ダールだけが思い描くことができたカーディフの街の魅力を発見することができるでしょう。また、ウェールズ全土の町や村で、「ロアルド・ダールの100のイベント」が2016年を通して開催されます。
www.visitwales.com/latest-news/2015/july/roalddahl100
6.エリザベス女王の90歳の誕生日記念イベント
エリザベス2世の90歳の誕生日の祝賀イベントがウィンザー城で行われる予定です。女王の生涯、馬への格別の愛情、英連邦への貢献、海軍、陸軍、空軍への関与といった内容が盛り込まれた展示が紹介されます。500頭の馬と英国内外から1,000人以上の人々が参加する1時間半以上にも及ぶイベントとなる予定です。その他、英国各地で多くの祝賀イベントが開催される予定です。
House over Salisbury lawn landscape, Chatsworth house - House over Salisbury lawn...
7.2016年イングランドのテーマ「イヤー・オブ・ザ・グレート・イングリッシュ・ガーデン」
イングランドは『イヤー・オブ・ザ・グレート・イングリッシュ・ガーデン』を2016年のイベントの中心テーマに据えて、訪れるべきイングランド中の美しい庭園を紹介します。2016年に生誕300周年を迎える"ケイパビリティ"・ブラウンが手掛けた素晴らしい風景式ガーデンを訪れるのをお忘れなく。www.visitengland.com
8. 2016年 ウェールズのテーマ「イヤー・オブ・アドベンチャー」
ウェールズは2016年を『イヤー・オブ・アドベンチャー』と位置づけ、アウトドアのイベントを積極的に宣伝します。
北ウェールズのアングルシー(Anglesey)では、岩だらけの崖から飛び降りるダイブ・イベントが行われます。コーステアリングは、岩に飛び移ったり、崖からジャンプしたりする人気のアクティビティです。また、北ウェールズに新しくオープンしたスポーツ複合施設のサーフ・スノードニア(Surf Snowdonia)には、サーフィンが楽しめる人工サーフ用プールがあります。www.visitwales.com
2016年は英国、世界を代表する文化、著名人のアニバーサリー、イベントがこんなにたくさん開催されるのですね!ガーデンの国とも呼ばれる英国の美しい庭園めぐりはとくにおすすめです!
次回は9-16番のイベントをご紹介します。
お楽しみに!
ブリ子
ロンドン-クリスマス・年末年始交通情報 2015-2016年
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