はじめまして、ブリ吉です。
在英歴は通算で18年。サッチャー政権の頃には人頭税を払わされたこともあります。今後も日英間を行ったり来たりの生活ですので、英国を旅行する皆さんにとって役立ちそうな英国情報を発信して行きたいと思います。
宜しくお願い致します。
宜しくお願い致します。
さて、私が英国に戻るたびに欠かさないことがいくつかあります。そのひとつが、郊外の散歩です。パブリック・フットパスという農園やマナーハウスの生垣沿いを歩くのです。
高貴な者の義務(ノブリス・オブリージェ)として、寛大な地主の皆さんは、生垣沿いであれば、誰でも私有地の中を散歩しても良いということにしています。
ケント州の丘のなだらかな稜線と囲い込み使われたフェンスや生垣。
この風景の中から英国の近代史が読み取れるのです。
囲い込みで一時は住民を失った小作農の住居。現代ではお洒落なコテッジとして都市通勤者が在住しています。
実は、この生垣、産業革命の頃に築かれたエンクロージャー(囲い込み)の名残なのです。農業革命で穀物と牧畜での生産量が増加するとともに、大土地所有農家の使用人(小作人)の家族も増えて、彼らの多くは、その後起きた産業革命の労働者としてロンドンに向かったと言われています。
歴史の事実をハイキングしながらでも感じるには、ケント州やサリー州に跨るノース・ダウンズやサウス・ダウンズという丘陵地帯が最適です。ナショナル・トラストの施設も多いので、歩くのが苦手な方でもチャーチルの棲んだマナー・ハウスのチャートウェルなどに訪れることもお奨めです。
地主が変わると、生垣やフェンスも変わります。
この「スタイル」を登って土地の境界線を越えて散歩は続きます。
尚、たまに迷って、パブリック・フットパスの看板のないところに紛れこんでしまうこともありますので、気が付いたら、すぐに元来た道を引き返しましょう。また、羊や馬を驚かすと厳しい罰則があるので、気をつけましょう。って、普通に散歩していれば、問題ないですね。
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