皆様、こにちは。牧歌ブリ吉でございます。
まず、お詫びから申し上げます。
前回の記事「在米くまのプーさん」では、いつにも増して誤字脱字が多くて大変失礼しました。
疲れているのに、時差ボケで眠れぬ夜中に書いて、そのまま送ったものですから、チェックが相当甘かったと思います。でも、情報としてお役に立てたのであれば幸いです。
さて、そろそろ夏の計画を語る英国好きの友人たちが増えて来ました。
【ナローボート。レンタルも可能です】
友人たちの目的は様々です。ロンドンには目もくれぬずにスコッチ・ウィスキーのツアーや、レンタカーを借りて自ら醸造所巡りするだとか、ウェールズの海岸線をドライブするだとか、エミリー・ブロンテの作品を辿る旅だとか、ナローボートで運河めぐりの旅をするだとか、ウィンブルドンテニスを観に行くだとか、1週間掛けてノース・ダウンズをハイキングするだとか…。
【ノースダウンズからサウスダウンズを臨むケント州の丘】
今夏、英国には短期滞在しか出来ないブリ吉には、なんとも羨ましい計画です。その代り、仕事であちゃこちゃの国に行かなければなりませんので、各地で英国との繋がりを見つけて参りますかね。
ともあれ、英国で夏の予定を立てるなら、もうそろそろ決めた方が宜しいかと思います。
と言うのも、今年なってヴァージン・アトランティック社様が日本線の就航を辞めて、直行便の席数が減ったわけですから、席も取りにくくなっております。
それゆえ、経由便に人気が出ているようです。人気経由地はアムステルダム、パリ、ヘルシンキ、フランクフルト、香港、ソウルなどのようです。乗継時間とお値段で決められますですね。
ブリ吉は所用で7月中旬にイギリスに向かう予定ですが、ちょっくらグリニッジに寄る用事があるので、そのついでに、お土産を持ってある人物に会いに行こうと考えちょります。
【グリニッジ・トンネルでおます】
会うにはちょっとした段取りも考えております。
まず、人物に会う前に彼の作るモノを店先で頂いてみます。
それが、これ!
【Jellied Eelとマッシュポテトをグリーン色したペパーミント・サワーソースで頂きます】
【骨が入っているので、床に吐き出しても良いそうです】
お世辞にも「美味い」とは言えないシロモノですが、英国人自身も何故か「無言」で食べる不思議なモノ「ウナギの煮凝り」とマッシュド・ポテトです。
店主のゴダードさんには、10年ほど前に取材した際に約束しました。「日本のうな丼を食わしちゃる」でも、きっと忘れているでしょう。日本のウナギと白ごはんをお土産にして無理やり食べてもらうつもりです。そして、意見を聞こうと思います。
たぶん、英国人たちが食べているのは、ウナギではなくて「伝統」を食べているのだと思います。おいしいことよりも食べ慣れていることの方が大事な場合もありますから。
ウナギ料理はエリザベスⅠ世女王の時代には既に登場しています。1998年の映画「エリザベス」の場面にはテムズ河岸が頻繁に出て来ます。時代考証もよくされたもので感心してしまうのですが、河畔の水がとてもきれいで小魚が泳いでいる姿まで見えるのですね。近世までテムズ河がロンドン市民や河畔住民の食糧倉庫となっていたことが窺い知れる場面として記憶に残っています。
テムズの河口付近は産業革命が始まるまで牡蠣の生産地であったこともよく知られています。イングランドの南岸は全体的に広葉樹に囲まれていましたので、樹木から実になって転がり落ちたどんぐりなどのナッツ類や腐葉土が周辺の川に栄養を与え、イングランド南岸の河口付近は天然の牡蠣が大量に発生したということです。それゆえ、ローマンヴィラの遺跡にある貝塚から牡蠣殻がたくさん出て来るのです。
【イングランド南部、特にケント州やサセックス州行くと小川沿いにはローマンヴィラの遺跡がたくさんあります】
今も牡蠣が採れるのかって? それは無理です。 エリザベスⅠ世女王の時代までに、英国は広葉樹の森林を牧場に換えてしまいましたから、腐葉土の栄養に富んだ河川は既にほとんどありませんから。
ウナギの生態はよく判りませんが、テムズから一度完全に居なくなったのは、産業革命後からGreat Stink(大悪臭)と呼ばれた150年ほど前です。その後、下水道が整備されると少しは漁獲出来たそうですが、このようなパイの店で振る舞われたのは戦後直後までとのことです。
ウナギパイとかウナギの煮凝りは、日本人には特に魅力的ではないかもしれませんが、なぜ英国人はコレが好きなのか、と考えることは意義深いと思います。また、伝統を残すという点で、無くなって欲しくない英国の大事なアイコンです。
この夏、英国行きの計画に「うなぎ」と書かれては如何でしょうか?
うなぎ料理は英国中にいろいろあります。
その話もまた後日。
以上、ブリ吉でした。
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