「お茶ですか?夕飯ですか?」
皆さま、ご機嫌麗しゅう。牧歌ブリ吉でございます。
“ Tea is ready! ”
夕方の7時ごろ、義母が呼ぶので、「ええ、なんで今頃お茶なの?」と思いつつ、ダイニングに行ってみると、用意されていたのは、ふつうの夕飯でした。
(ブリ吉が初めて口にした英国料理は義母の手料理。食べた時は、同僚たちから「英国料理は不味いぞ」と聞かされていたことさえ忘れていました。肉汁から抽出したエキスをダシにしたグレービーソースの味が絶妙で、旨し!)
この話も、今は昔、やうやう英国に明るく慣れつつある頃のことなりけり。って、もう30年ほど前のこと、英国に棲み始めたばかりの頃の話です。
漠然とアフタヌーン・ティに由来する言葉なんだろうな、という想像は付きましたが、特にイングランドでは一般的に使われます。「夕飯できたよ」って意味で。
ところで、20年ほど前に日本の翻訳会社に依頼されて、ロンドンのとある高級ホテルのアフタヌーン・ティの歴史と概要を英和翻訳したことがあります。その際、Teaを「夕飯」と訳すと、翻訳チェッカーの方が「これは、夕飯じゃなくて、お茶やろ」と大阪弁で指摘されはりました。
ロンドンのホテルからこの仕事を請け負ったのは、なぜか大阪在の翻訳会社で、そのチェッカーさんは翻訳歴40年というキャリアの持ち主だったんですが、一度も海外旅行に行ったことがなく、「生」のイギリス語に接したことがほとんどなく、むしろアメリカ語に詳しいということでしたので、さもありなことなのです。
この仕事が巡り巡って、当時在英邦人だったブリ吉の元に来たわけで、ブリ吉としては引くに引けず「ウチの英国人のヨメは日本語が判りますけど、彼女でも『夕飯』と訳すて言うてまっせ。パンフレットは後世まで残るので、ご判断はお任せしますぅ」と、似非大阪弁で意見を述べましたら、出来上がったパンフレットには「夕飯」とされていました。あらら…。
この仕事が巡り巡って、当時在英邦人だったブリ吉の元に来たわけで、ブリ吉としては引くに引けず「ウチの英国人のヨメは日本語が判りますけど、彼女でも『夕飯』と訳すて言うてまっせ。パンフレットは後世まで残るので、ご判断はお任せしますぅ」と、似非大阪弁で意見を述べましたら、出来上がったパンフレットには「夕飯」とされていました。あらら…。
(ホテル・リッツの午後茶セット。ちょっと古典的ですが、ティー・フーズのそれぞれがデカい)
現代はホテルのメニューによって、アフタヌーン・ティは細分化され、Low Tea, High Tea, Champaign Afternoon Teaなどの基本形からどんどん形態を変えつつ、料金も内容も異なって来ました。Afternoon Teaを何軒か梯子したいなら、Cream Teaを頼むと質量ともに充実していると思います。
(ハロッズの裏手にある2☆ホテルの午後茶セット。見た目以上においしうございました)
The Berkleyホテルにはかつてからプレタ・ポルティなんてのがありましたが、今やその進化系「ファッション午後茶」なのですね。
(2005年撮影のプレタ・ポルティ。今はもっと洗練されているのでしょうか)
皆さんご存知とは思いますが、念のために申しますとCream Teaは紅茶とスコーンのセットが基本で、クロテッド・クリームとジャムが添えられています。このCream Teaはメニューに載って無くても出してくれるホテルがあります。いわゆる裏メニューというモノでしょうか。いっちょ、通ぶって裏メニューに挑戦するのも訪英の楽しみになるのでは?
(ロンドンで、ぺペロンチーノの名店と言えば、Dean St.のSignor Zilliがそのひとつでしたが、今はどうかな…)
30年前のブリ吉は、ロンドンのイタリアンで”Spaghetti Aioli Pepperoncino”と、メニューに載ってないものを注文していました。通ぶっていたのではなく、単にペペロンチーノが食べたかっただけで、イタリア専門店ではメニューに載ってないのが普通なのですね。
以上、ブリ吉でした。
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