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王権の象徴、ウェストミンスター寺院

みなさんこんにちは、ブリ吉です。

5月29日にブリ子さんが掲載された 「ウェストミンスター寺院限定チケット」の記事を眺めていて、ちょっと懐かしさを感じました。

ブリ吉の息子が18歳のころに学校代表のHeadboyを勤めたことは先日もお話したとおりです。で、その年は彼の通うパブリック・スクールが創立200周年記念でしたので、奴は生徒代表でスピーチをしたんですね。

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場所は正にハリー王子がウィリアム王子の成婚の際に祝辞を述べた場所です。スピーチの内容は寮生活と学校生活の思い出話が中心で、学校の素晴らしさを述べたものでした。

ウェストミンスター寺院でスピーチをするなど王室や神職者以外の一般人にはあり得ないことなので、ブリ吉の義理の両親を始め、英国人の親類縁者はこぞって式典に参加し、皆感涙にむせんでいました。でも、日本人ブリ吉は「へ~え、そんな凄いことか」とまるで実感のない異教徒でした。

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英国国教会の総本部はカンタベリーですが、ロンドンの利便性が考慮されてこの種の儀礼式典がウェストミンスター寺院で行われることはよくあることです。大きな会場ですから、こうやって英国内のパブリック・スクールの行事の場に使われることもあるのです。

当日は観光客の皆さんは入館できず、門前で時折ブーイングが沸き起こっていましたが、警備にあたっておられた教会職員の皆さんは「神事に関わる行事が優先されるのでご容赦下さい」という趣旨のことを観光客に述べて案内していました。

で、このウェストミンスター寺院ですが、伝統的に戴冠式を行う場所なんですね。王権の強大さを出来るだけ多くの衆目に晒すために、増築を繰り返して現在のように鳥が羽を広げたようなカタチになっています。


でも、イングランド政府の政治の中心だったこの寺院、何でCity of Londonの中に無いんでしょうねえ。国会議事堂のビッグベンも、首相官邸のダウニング10も、その他の官公庁もすべてウェスト・エンドの方向に在りますよね。ましてや、王宮でもあったロンドン塔(女王陛下の宮殿且つ要塞)はロンドンのシティ・ウォールの外側に建っています。


その理由はCity of Londonとイングランドとの両者は、まったく別の国であったという事なんです。イングランドを制したデーン人は軍事都市国家ロンドンを攻略できなかったので、ロンドンの城壁の外側に、お城を作ったのがロンドン塔なわけです。




 
だから、今でも、エリザベス二世女王陛下がロンドン市内に入る際にはロンドン市長の許可を得なければならないという決まりが残っているんですね。画像のグリフィン像のある位置がロンドン市とイングランドとの境界になりますが、…まあその辺は、今世紀に至ってはあまり厳密ではないようですけど。


ウェストミンスター寺院にもパブリック・スクールが併設されています。寺院の裏手にDean`s Yardという広場があります。夕方、そのヤードから寺院を眺めると尚荘厳さが漂って来ます。

以上、ブリ吉でした。



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