皆さま、こにちは。
牧歌ブリ吉です。
「ブリ吉の英国ネタ帳」を見ていたら、皆さまにまだ紹介してない「もの」「こと」がまだ100項目ほど残っていました。書いたものには線を引き、新しいアイディアに番号を降ると、軽く1000を超えています。英国に関する連載は2003年から行っているので、とっくに本を出していてもおかしくない情報量と知識量の筈ですが、一向に出版依頼が来ません。かつて「Naverまとめ」ではブリ吉特集がありましたが、いつしか消えています。当方は既に廃れた存在なのでしょうか?笑
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たまに箇条書きしたネタ帳のリストを眺めるのですが、今日当方の心に響いたのは、「廃れ」をキーワードに、小池都知事のアイディア「空き家の有効利用」から「空き家」に少し関連のある英単語bothyでした。
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thの発音に気を付けないと、bossy(誰かさんのように空威張りで、親分風を吹かす人間)に聞こえてしまうので、要注意です。笑
bothyとは辞書に拠れば、小屋、山の避難所、農夫の夏の住居、野良小屋のような意味があります。廃屋になっているところもあれば、自治体やボランティアなどが、ある程度の設備を整えておくこともあります。
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中禅寺湖畔にある元英国大使別荘も、もとはまだ書記官だった頃のアーネスト・サトウが掘立小屋を改良し避暑小屋にしたことが始まりであることは以前から何度となく述べている通りです。当初、サトウは自分と家族のために作りましたが、日本の外交社会で避暑地としての風聞を呼ぶことになります。
やがて、サトウが全権公使になる頃には、岩崎邸などで有名な建築家ジョサイア・コンダーが関わるほどの体裁を整えるに至ったわけです。元々は、電気ガス水道などライフラインなどは皆無の、野良仕事の休憩所みたいなところだったのですね。
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【2002年10月末の中禅寺湖畔で】
ある意味、子供たちの秘密基地みたいなものであったり、家の中に居場所の無いお父さんの避難所であるshedでもあったりするわけです。雨風を辛うじて凌ぎ、自前の寝袋に収まって一晩過ごすような小屋です。英国大使館が所有権を譲渡した栃木県が、もし、そのまま放置していたら、絶好のbothyになったかもしれません。
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まあ、つまりbothyとはそんなところです。野にポツンと建つ廃墟となった小ぶりの別荘や野良小屋をイメージして下さればいいかもしれません。
最近は世界的に廃墟ツアーの人気が出て来ています。そして、都市や旧炭鉱町などに限られています。しかし、英国のbothyはスコットランドを中心に田園風景の至るところにあり、2泊以上の長距離ハイキング旅行者が自由に使える空間として近年人気が高まっています。その実、我々を圧倒する絶景の地はbothyの設置された耕作地跡や僻地にあり、徒歩でなければ、行かれないところが多いのです。
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以前も述べたことがありますが、25年以上前のこと、スコットランドの海岸沿いで断崖絶壁の芝生の上に寝そべって何時間もアザラシの泳ぐ姿を見下ろして、眺めていたことがあります。すぐ脇にはbothyがあり、古き懐かしき木造の英式ぽっとんトイレもすぐそばに併設されていました。bothyの中で当方はカセットガスコンロを使って日本製のインスタントラーメンを作り、妻はチーズサンドを作って食べたような記憶があります。当方の場合は車でスコットランド巡りをしたので、煮炊きの道具も持っていました。
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基本は雨風や夜露を凌げる場所。それだけです。衣食、水、排せつに関わる道具、そして寝袋はすべて持参しなければなりません。ゴミも持ち帰りが必須です。因みに寝袋などキャンプ道具はレンタル可能です。
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http://www.outdoorhire.co.uk/
19歳のブリ吉は3か月間ほど日本国内で放浪の旅に出たことがあります。その際、場所は忘れましたが、乾いた田んぼの脇に転倒したトラックの運転台に潜って一夜を過ごしました。朝起きてみると、小学生がたくさん群がっていて、「オジサン、大丈夫?」と声を掛けられました。「オジサンじゃないんだけどなあ」と這い出ると、誰かが通報したのでしょう。ちょうど警察官が着いたところで、不法侵入やら、事故車で寝るとは危険行為やら、厳重注意と大目玉を食らいました。寝ていただけなんですけどねえ。法律もコンプライアンスもゆる~い1970年代の話です。
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ともあれ、bothyのコンセプトは以前にも他誌で紹介した(常識ではなく)英国人のコモンセンスに端を発している設備であると思います。お試しになりたい方は、以下をよく読んでから、覚悟の上ご利用ください。不思議なことに犯罪報告はまったく無いそうです。
The beauty of bothies(英文、画像もきれいです)
以上、ブリ吉でした。
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