当方が最初に接したシェイクスピア作品と言えば、「ベニスの商人」でした。子供用に書き下ろした作品でしたが、クライマックスの1頁がとても痛快でした。
「シャイロック。お前には肉を切り取る権利がある。しかし、契約書には血を流して良いとは書かれていない。血を流さないで肉を切り取れないのであれば、お前は権利を放棄しなければならない」
言わば、大どんでん返しの内容に小学生3年生は胸をわくわくさせたことを思い出します。
その後もシェイクスピア作品にはいくつか触れたものの、難解だったり、難解なものをいじくられた構成になっていて、その表現についていけなかったりと、「俺はバカなの?」状況に陥ることも少なくありませんでした。
【単なるナルシストなのか?パフォーマーなのか?この種の人物が多く出没する地勢でもあります】
でも、同じ人間の創り出したものですから、そんなに難しい筈は無いのです。難しいことを判り易く伝える技量の問題も然ることながら、一般に判らないことを表現するには、現代的な作品として見直すべきか、読み手に合わせた解説を施すべきなのですね。
【カンタベリー物語はチョーサーですね。すみません。画像不足です。でも、ロンドンのシアターランドはこの近辺です】
難解なシェイクスピア作品自体を風刺したり、別の角度から作品の意図を優しく教えてくれたりして、informative(教育上有益な)な演劇は、ロンドンだけなく英国中の劇場にはたくさん上演されています。ま、それだけシェイクスピア作品には人間の業やら、機微やら、文学の要素が多い。っつ~ことなんでしょう。
【先週から今週に掛けて、British Councilの主催でソウルにて行われたl, Malvolioの一人芝居。複雑な人間関係を一人芝居でどうやって表現するのかと思えば、すべてが意外な手法でした。例えば、Revenge(報復)の表現といえば、「俺が戻ってくるまでお前らそこを動くなよ。それが俺のRevengeだ」と観客を苛立たせるパフォーマンス。でも、実際の観客は皆笑っていました】
演者のTim Crouchのウェブサイトです。
http://www.timcrouchtheatre.co.uk/
日本公演は過去一度行われたそうです。英国に行って観るもヨシとしてください。
以上、ブリ吉でした。
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