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Channel: Britain Park  - 英国政府観光庁 -
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イングランドの才媛たちを訪ねよう

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 皆さま、こにちは。

牧歌ブリ吉でございます。

 

先般ロンドンに行って来ましたら、何度かメイフェアに脚を運ぶ機会がありまして、ヴィクトリア駅から、わざわざ徒歩でウェリントン・アーチを経由し、パーク・レーンを北上し、ドーチェスターホテルを過ぎたところでサウス・ストリートに入りました。

 

ここは特に目的地ではないし、観光地でもありませんが、昔から気になる通りのひとつなので、たまに立ち寄りたくなります。ここにはクリミアの天使と言われたフローレンス・ナイチンゲイルの終の住処となった家があったところで、その斜め向かいにはヴィクトリア時代最後の高級娼婦と言われたキャサリン・ウォルターという女性も住んでいました。この2人はほぼ同時代に同じ通りに住んでいたのですが、面識があったかどうかは判りません。

 

ナイチンゲールはご存知のように近代看護学の祖と言われていますが、同時に統計学の権威でもあります。彼女はまず統計学的手法を用いて、王室軍隊の傷病者の死者数を激減させたことで勲章を授与しています。ヴィクトリア女王自らが、ナイチンゲールを宮廷に招いて統計学や看護学だけでなく、ナイチンゲールの所見を問う機会もあったとのことです。

 

一方で、ウォルターは男性の通う倶楽部形式のサロンを経営し、政治家、王室、貴族などを対象にしたビジネスを展開していました。彼女に夢中になった男性たちの名前を言うと、当時の内閣はもちろん、総理大臣の名前までが挙がってきます。

 

つまり、この二人は同時代に近所同士でありながら、政治家や王室と深く関わっていたわけですね。ウォルターの場合は、紳士ども(王室、貴族、政治家)を手玉に取る立場にあったとも言えるわけです。

 

メイフェアの中でも、このサウス・ストリートは2名の女性が活躍した点で、当方のお気に入りの通りとしてご紹介します。

 

ところで、最近、拙友人が本を出版しました。

 

I love ピーターラビット』 Beatrix Potter著  木谷朋子訳ピーターラビット』 Beatrix Potter著  木谷朋子訳



子供の頃の当方は科学少年でしたが、近所の年下の子供たちに勉強を教えてあげる不思議な立場にありました。放課後、学校の図書室で近所の子どもたちと集まってその日の宿題を教えてあげながら、どの本が好きかと話し合っていた時に8歳の女の子が「ピーターうさぎ」と言っていたことを思い出します。今思えば、それは今日の「ピーターラビット」なのですね。

 

邦訳の書名は時代とともに変化して行くことがあります。「レ・ミゼラブル」も当方が初めて読んだ10歳頃は「ああ、無情」でしたし、中学の頃にその本に再会すると「ジャン・バルジャン物語」になっていました。

 

また、ベアトリクス・ポターは、ナイチンゲールのように多才な人で、キノコ博士に成り損なったことがあります。なり損ねた理由は当時の女性蔑視によって、学会に提出した論文が正統に評価されなかったことだそうです。また、創作活動後の彼女は農場経営に従事し、綿羊の保護育成にも貢献しています。

 

人間の能力と魅力は計り知れないですね。

 

そういう人物を育んだ土地に行って、その景色を眺めて、スーハ~と空気を吸ってみたくなりませんか? ロンドンの空気は多少淀んでいますが、湖水地方の湿潤な空気は爽やかに香ります。

 

以上、ブリ吉でした。


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