前回のブログでは、イギリス議会で毎週行われる首相のクエスチョン・タイムについてご紹介しました。これを見ていて飽きないのは、ディベートの巧さ、ジョークや笑いに溢れていること、そして、スタープレイヤーたちが次から次へと登場することがその理由でしょうか。
拙著『イギリスの首相に学ぶ 反論の伝え方』を読んでくださった方からよく聞かれるコメントが、「イギリスの首相や大臣って若いんですね」というもの。確かにトニー・ブレアやデイヴィッド・キャメロンは例外的に若く、首相就任時、どちらも43歳でした。これは次期首相候補の一人といわれるジョージ・オズボーン蔵相の答弁(動画では22秒から登場)。今は国務大臣も兼任する彼は、まだ44歳です。
こちらはイギリスの政界で最もセクシーな声を持つと言われてきた、前外務大臣で元保守党党首のウィリアム・ヘイグ。昨年、政治活動から引退しましたが、最高のユーモアのセンスの持ち主。これは外務大臣当時、彼が海外にいる英国人からの在外公館への奇妙な問い合わせについてスピーチした時のもの。いい声でしょう?
こちらは今、私が注目する保守党の現労働厚生大臣、スティーヴン・クラブ。43歳。ウェールズ出身で、イギリス議会議員で構成されるラグビー・チームのメンバー。私は彼のことを勝手に「イギリス政界の五郎丸歩」って呼んでいます(笑)。
イギリスといえばパブ。英国議会議事堂(ウェストミンスター宮殿)のすぐ目の前にあるのが、1873年創業のSt Stephen’s Tavern。ウィンストン・チャーチルら過去の首相も来ていたとか。このパブにはディビジョン・ベルというのがあって、これが鳴ると、8分以内に議場に戻って採決の票を投じなさいと議員に知らせるもの(一般のお客さんはアラームと間違えるそうです)。
議事堂と首相官邸(No.10 Downing Street)の間にあるパブ、The Red Lionは、なんと15世紀から営業しているそうです。若き日のチャールズ・ディケンズはここの常連で、1970年代までの歴代首相も皆、ここへ通っていたとか。2014年のリニューアル・オープンでは、前出のオズボーン蔵相がテープカットをしました。議員や周辺の省庁エリートらが集うパブなのです。
© The Red Lion The Red Lion外観
© The Red LionThe Red Lion内観
これはThe Red Lion自慢のエール&パイ・テイスティング・ボード、£17.45。 チキン&ブラック・プディング・パイ、ステーキ&ロンドン・プライド(エール)・パイ、スイート・ポテト&スティルトン(チーズ)・パイの3種類と3種類のエールのセット。
The Red Lionのお食事は、パイやフィッシュ&チップスなどの定番メニューがメイン。イギリスらしくなかなかボリュームがありますが、政治家も来る店ですから、それなりのクオリティは期待できるでしょう。
テキストby ricaauthor
『イギリスの首相に学ぶ 反論の伝え方』の著者。どんな質問や批判がきても即答できるイギリスの首相。サッチャー、ブレア、キャメロン首相らのユーモア溢れる切り返しを分析・まとめた本邦初の書籍です。
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