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「ゲームを食べに…」


皆様、こにちは。
牧歌ブリ吉でございます。

現在、当方の住んでいる某国は英国よりもだいぶ寒いところですので、外に出ているだけでエネルギーを消費します。すると、やたらとお腹が空くのですね。

空腹では何を見ても食べ物に見えてしまいます。

かつて、香港系の芸能人様が「日本では何故鳩が多いのでしょう?香港なら捕まえて食べてしまいますよ」と仰っていたことがあったのですが、最近の香港では食文化の変化のせいか、獲る人も少なくなったようで、公共の場に鳩はたくさん見られるようになりました。


鳩もなかなか美味ですが、それ以上に渡り鳥を見ると、「ああ、いい素材が飛んでいる」と思ってしまうのです。食いしん坊もここまで行くと罪でしょうか。



ところで、表題の「ゲーム」とは、言い換えればジビエのことです。ゲーム自体は狩猟の成果から派生した言葉で、学者先生たちに言わせれば、害獣駆除や生態系のバランスを取るために狩猟された動物の肉の有効活用ということになるそうです。狩猟の収穫物、つまりゲームを頂くという意味が今回の表題であります。



当方、狩猟は致しませんが、世界中で狩猟の恩恵に預かっております。先の野鳩に始まり、野ウサギ、鹿、イノシシ、野鴨、エミュ、ワニ、ラクダ、キジなどを頂いたことがりあります。日本では天然記念物になっている種もありますが、外国でのことなのでご勘弁下さい。


それぞれの肉には個性があって、もう一度食べてみたいものもあります。野うさぎのアップル・サイダー煮はケント州の行きつけのガストロ・パブでゲーム解禁のころに毎年頂いたものです。そのパブもいつの間にか高齢のオーナーがチェーン店に経営を譲ってしまい、料理の個性を失ってしまいましたが、ウサギ料理の種類は増えていました。ウサギはイースターで豊穣の象徴となるほど駆除してもしきれない畑の害獣でもありますから、我々も彼らの生前の姿を、食卓で愛おしんで上げればその生命も報われると考えるのは勝手な言い分でしょうか。



しかし、英国ではゲーム種を召し上がって頂くレストランは増えています。ゲームシーズンの解禁は8月ですが、保存技術がしっかりしていますから、年中いつでも召し上がって頂けますので、英国にフットボールなどの「ゲーム」を観に行くだけではなく、『ゲーム』を召し上がりに行って頂くことも出来るのです。いえ、むしろ英国でしか頂けないモノを召し上がってみてください。

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以下、ロンドン近郊でゲーム種を取り扱うレストランです。


以上、ブリ吉でした。




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