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ゆかりの人物から辿る英国旅行はいかが


皆様、こにちは。
牧歌ブリ吉でございます。

新赴任地の街中を歩いていましたら、おやおや見つけましたよ。

英国のアイコン。


葉巻を吸っている紳士は、言わずと知れたウィンストン・チャーチル様ですが、ブリ吉が見つけたのは、その背後に立つ高身長で俳優張りのハンサム紳士アンソニー・イーデン伯爵です。

画像は1943年、対日政策について語り合ったカイロ会談のもので、当時外相であったイーデン様もチャーチル首相に随行したのですね。

イーデン様はEdenと綴られます。つまり、「エデンの園」のエデンと同じ綴りなのです。邦訳と表記のことはさておき、イーデン様のご出身はスコットランドの国境に近いイングランドのダーラムです。

先日も、大学のある観光地(http://ameblo.jp/britain-park/entry-12057372652.html
)でちらっと触れましたが、ダーラムも風光明媚な中世都市の名残が盛り盛りたくさんの街です。


11世紀に築城されたダーラム城の一部が今でも大学の学寮として使われているのです。ダーラムを見ずして英国を語るなかれ、とは言い過ぎですが、一度訪れてみれば、オクス・ブリッジに比肩する建物と伝統を感じられずにおられないでしょう。因みに、ハリー・ポターの撮影にはダーラム聖堂が使われました。

その後、教育を受けた場所が一挙に南下してサリー州のコバム(Cobham)とい街にある全寮制の学校でした。個人的にブリ吉の好きな街でもあります。River Moleというこれまた目の覚めるような水景の街で、ブリ吉の子供たちが幼い頃に街中の水辺でよく遊ばせた場所であります。

Cob-はこのRiver Moleの蛇行するカーブ(curve)の古代語であり、「蛇行する川の村(ham)」という語源へと辿りつきます。

さらに、イーデン様はイートン・カレッジ、オクスフォード大学へとエリートコースまっしぐらの学生生活を送り、政治家へと辿って行くのです。

ブリ吉がこの御仁に注目する理由は2つあります。一つは、そのファッション性です。男性ファッションについて調べていると、必ず出て来る人物であるからです。イーデン様の最大の特徴は格好よさだけでなく、セヴィル・ロウの行きつけの仕立て屋に特注したスーツでもなく、凛々しくも愛される人柄です。イーデン様ゆかりのファッションアイテムもいくつか見つけたことがありますが、そんなモノよりも皆様にお伝えしたいことは、究極の紳士はどんなお召し物を身に付けていても人々から尊敬され、愛されるのです。

もうひとつ、イーデン様が人々に愛された理由にも繋がるのですが、1935年、彼が最初に外務大臣(外務大臣3回、首相1回)をした頃に、ジュネーブの国際連盟の担当となりました。その際にイーデン様はある発見をするのです。国際連盟では、大学を出た優秀なヨーロッパ女性がたくさん働いていたのです。

【ジュネーブの国際連合事務所のほんの一部。国際連盟から引き継いだ巨大な敷地で活動中です。女性職員は今でも多いです。】


【国際連合の内側からの撮影はなかなか出来ません。門の外側に見える3本脚の椅子は地雷撲滅運動の象徴】

このことをヒントにイーデン様は英国の外務省改革を断行します。1942年には外交担当官と領事担当官とをひとつにして、外務省職員としました。外務省とMI6とを分ける基礎作りを行ったのもこの頃です。さらに、戦後の1947年には英国外務省初の女性外交官を採用が始まりました。(日本に最初の英国女性外交官が赴任したのは1980年代です。)

物事を公正に見る力を持つ人物こそ、真の紳士であり、人々に愛されるのですね。

そんな人物を育んだ土地柄を訪れて、イーデン様を偲んでみる旅というのは、いささか強引な言い回しかもしれませんが、まずは行ってみなはれ。何かを感じてみなはれ!

以上、ブリ吉でした。


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