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Channel: Britain Park  - 英国政府観光庁 -
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大学のある観光地

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皆さま、こにちは。
牧歌ブリ吉でございます。

今般の英国滞在では、息子の大学卒業式に行って来ました。大方の大学は5月か6月までに卒業試験や論文提出を終えて、7月に卒業式なのですね。正直なところ、あまり期待していなかった街の光景や雰囲気が、とても優雅に感じられたので、もうちょっと長く滞在してみたかったと思ったほどでした。

 

【このシーンを撮影していたら、飛んで来た帽子にメガネを落とされてしまいました。恐るべしStudent Caps】

大学から最寄りの街はRoyal Leamington Spa(ロイヤル・レミントン・スパ)と言って、その名のとおり、英王室ゆかりの浴泉地であります。温泉地と言いたいところですが、どこにもその温度が記載されていないので、おそらくBath(バース)のプールのように生温い程度の水が湧いていたのではないかと思われます。冷泉を汲み上げるために設置されたポンプ施設は、王室を迎え入れるためにロイヤル・ポンプ・ルームと命名され、スパとして開発されたのは、割と最近の1814年頃のことで、保養地として発展したということです。そのせいか、街並みは白い漆喰が用いられたジョージアン風建築でなかなか高貴な雰囲気を醸し出しております。

 

【ロンドンの街並みと同じく、石炭が主な燃料だった時代の建築構造です。本来は地階が地面の高さですが、埋め立てて道路を造成しています。歩道には地下に通じるマンホールがあり、その穴から地階に石炭を流し込むのです】

大学生だった息子はこの街で2年間フラットシェアリングをして暮らしていたので、ちょっと羨ましい気がしましたぜよ。

 

【1895年はまだ石炭燃料の時代ですが、その後、光取りガラスを採り付けられたのは、1960年以降になります。電化の時代とともに石炭倉庫は人間の居住する地下アパートなどに改修されました】

レミントンの起源を辿ると、古代土地台帳ドゥームズ・デイ・ブックには1086年にその町の名前がLamintoneと記載されています。Leam川沿いの街(ton ⇒ town)というのが語源あって、地名は街の広がりや人口の増加とともに、次第に綴りと発音が変化していくことは歴史上の事実の常なのです。

 

【こちらはロンドンのリージェント・ストリートですが、なにかしら共通点を感じさせますね】

日本でも、江戸時代は江戸をYedoと発音していたという説もあるのです。「お江戸」と丁寧に扱われるようになったり、早口でedoと呼ばれるになったという話もあるのですね。

因みに、江戸がいきなり東京になった時、「東京と命名するのなら、なぜ京都を西京と呼ばないのだ?」と在日外国人は相当混乱し、泡食ったものです。当時の外交公文書を眺めると、勝手に首都名を変えた明治政府の大久保利通候宛てに、各国の外交使節から多くの抗議文が送られています。

 

【岩倉具視使節団もオックスフォードに行って、大学の重要性を自覚したとか】

さて、大学のある観光地に話を戻しますと…、我が娘が2年前に卒業した大学は創立が12世紀まで遡るだけに、街全体が大学のインフラを中心に展開していることもあって、19世紀には観光地として確立しています。有名過ぎて、多くの日本人の方々を含む世界中からの観光客を見かけます。

「そこに在るモノを確かめに行く」のも旅行の在り方のひとつですが、「知られていないものを探しに行く」のも旅行としてアリかな、と思う次第です。


 
ロイヤル・レミントン・スパのレストランその名も“23” 最近の英国料理はホンマに旨いです】

英国には154からの大学があります。
すべての大学が観光地化しているわけではありませんが、街と大学の一体感は日本ではなかなか体験できない旅行インフラのひとつではないでしょうか?

他にもいっぱいあります。

以上、ブリ吉でした。

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