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夏は、英国の南の島にも行かむ


皆さま、こにちは。
牧歌ブリ吉でございます。

6月になっちゃいましたが、ご機嫌如何でしょうか?
と言うのも、入梅前にも関わらず少々高めの湿度に少し苛立ちを覚えております。
英人妻も5月上旬から「暑い、暑い」と連発しておりますので、なんと暑苦しい。

入梅前と言うと、本来はさーやかな5月の気候で、これこそがエゲレスの真夏に相当しますでしょうか。

夏ともなれば、日本はもはやシンガポールよりも暑い熱帯ですが、英国のこれからの約3か月間は、さーやかな夏と薄ら寒い夏が行き来する季節です。

で、夏の英国の必携アイテムと言えば、jumperです。
夏にジャンパーは無いだろ、と思ったそこのアナタ様は大まつがいです。
もし、セーターを忘れて夏の英国に来てしまったとします。
夕方9時頃になって、まだ明るいのに薄ら寒く感じます。
アナタ様はセーターが欲しいなと思い、翌日買いに行きますね。ね?

その時、店員さんに何と言いますか?
「セーターを下さい」ですか?

いへいぇ、それではなりません。
“ I need a Jumper ” とご指定下さい。
もちろん、セーターでも通じます。「ああ、外国人ね」と思われるくらいでしょうか。
でも、せっかく英国に来たのですから、イギリス英語を使って下さい。
セーターと言うと、カーディガンを出されることもあります。
なぜなら、セーター=プルオーバー(被るセーター)または、カーディガン(ボタン付きセーター)なのです。

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因みに、アメリカでジャンパーと言うと、ワンピースになってしまいます。
「ジャンパーを忘れた」と言ったら、メリケン人に笑われたことがあります。おほほ。
放っておいて貰いたいものですが、笑いたい人の気持ちは抑えられませんですね。

エゲレスのジャンパー(セーター)にしても、メリケンのジャンパー(ワンピース)にしても、筒状の服を頭からズボッと被り頭が飛び出すように見えるので、ジャンパーと言われるようになったという語源もあながちウソではないようです。

むしろ、日本ではブルゾンやジャケットを、何故ジャンパーと呼ぶのか…。謎であります。

で、セーターやジャンパーの同意語もあります。

それはジャージです。

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この言葉はイギリスのブリテン島とフランスとの間にあるチャネル・アイランドのジャージー島に由来します。もうひとつ、ガーンジー島という島もあって、この両島はイギリスのセーターの起源の地とされています。日本ではメリヤス編みとかジャージー編みしたセーターのことを本来はジャージーと言っていた時代もあった、と洋裁が得意だった母から子どもの頃に聞いたこともあります。

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そういうことなら、セーターのことをガーンジーと言っても良さそうなものですが、ブリ吉のせいではないので、一切苦情は受け付けません。笑!

さて、この春に英国政府観光庁Visit Britainを退職し、Visit Jerseyを仕切ることになった友人がおりますので、ブリ吉もジャージー島には思い入れがあります。


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ジャージー、ガーンジーの両島では公用語はフランス語と英語です。ジャージー牛乳などは日本でも有名ですが、現地では全く味が異なります。クロテッドクリームの原料として指定されているロンドンのホテルも数軒あります。地ワインも昨今の英国産のブーム以前からずっと人気で、海産物も豊富です。現地通貨も独特です。

セーターの話からだいぶ遠回りしましたが、この夏の目的の一つとしてお考え頂くのは如何でしょうか?


以上、ブリ吉でした。


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