皆さま、こにちは。
牧歌ブリ吉でございます。
先日こちらの記事で紹介したDamson Preservedを英国大使公邸料理長のところに持参しましたら、「ああ、これは鴨料理にナイスなんですよね」と喜んで下さいました。日本ではこのダムソン、まだ見つかりません。どこの販社さんも扱っておられないようです。でも、プルーンのジャムって、昔から日本にありませんでしたっけ?
で、ブリ吉は特に何も期待してなかったのですが、料理長は「これをどうぞ」と仰っておすそ分けを下さいました。
【
料理用の林檎ブラムリーと申します。長野県の小布施産だそうです】
ブリ吉の妻は英人なので、これでアップルパイでも作るだろうということで、自宅に持ち帰りました。
暫くすると、妻曰く「今晩の夕飯にする」と言うのです。
「えぇ? 林檎で夕飯? デザートぢゃないの?」
ブリ吉の食欲は一挙に病院食モードになりましたが、妻曰く。
「ブルーチーズとパースニップを入れたタルトを作るの」
と言いながら、レシピを見るとこんな感じです。
Bramley,
Parsnip & Shropshire Blue Tart
で、出来たのがこれ。
【ブルーチーズが好きであれば、美味しく頂けます。この日の晩はベジタリアン料理でした】
林檎料理と言えば、アップルパイとか、他の果物と一緒に煮込んでミンス・ミートパイなどが定番だと思っていましたが、このようなsavory foodsも可能なのですね。
【クリスマスの定番、ミンスパイの中身にも煮込んだブラムリーや干しブドウなどの果物の他にナッツやシナモンななどの香辛料が使われます】
この林檎、料理用だけに、齧ると酸味がとても強く感じられます。妻の作った料理も林檎を煮込むのではなく、オーブンで焼くレシピであったためかどうか判りませんが、酸味に大きな変化は感じられませんでした。その酸味を味わいたい人にはイイかもしれません。ブリ吉としても、新鮮味があって好かったと思います。なにしろ、普段はブリ吉が主夫ですから、妻が料理を作ってくれること自体が新鮮です。(笑)
林檎と言えば、果樹園ですが、ロンドンから20キロほど南のケント州の住宅地に棲んでいた頃、庭に梨と林檎の木が一本ずつ植えられていました。引っ越した頃が9月の終わりごろでしたので、林檎の収穫期でもありました。デジカメのない時代でしたので、あいにく当時の庭の画像がありません。
そこに棲み始めてすぐに気づいたのですが、1960年頃に建てられた新興住宅地は果樹園を囲う様に整地されていたのです。
拙宅は英文字のOの一番下にあるとしたら、左右に環状型の道路が広がっていました。そして、Oの一番上の端までが見渡せるのです。Oの最大直径は400m以上あり、このOをパイ(π)のようにフェンスで区画して、全部で300軒以上の家がこのOを囲んでいるのです。さらに、このOの中の庭にはそれぞれ果樹が植えられていて、住宅として区画された後も、それらの果樹がそのまま残されて、現在でも各戸の庭で実を結んでいるのです。
たぶん、果樹園だった土地が宅地になるなど、英国では珍しくないと思います。
【同じような家が並ぶ新興住宅街ですが、裏庭は元果樹園の様相を残しています。元果樹園が庭になっているのですから、庭のメンテも簡単です】
1960年頃と言えば、ロンドンの人口増加に対応して、郊外に宅地を建てる必要性に迫られたのです。果樹園だけでなく、多くの農地が住宅地へと変化して行きました。宅地造成の機会は戦争(第一次、第二次)の直後、復員した人々が帰国する度に生じましたが、60年代は労働者の集約化、そして現代は移民・移住問題などが背景になっています。
ただ、幸運なことに、英国人の趣向で、高層住宅ではなく、こうした赤レンガ造りの一戸建てや二軒長屋が増設されたので、昔からの景観が判る程度の開発に収まったのですね。
いつの間にか、ブラムリー林檎の話が、宅地と宅地の歴史の話になってしまいました。(笑)
林檎といえども、その味を楽しむだけでなく、地元に行ってこそ触れられる林檎の歴史や林檎の逸話もたくさんありそうですね。
80年代頃までジプシーや、ロンドンの労働者たちが収穫期の10日間だけ小遣い稼ぎのために手伝いをしていた林檎園も、近年はどんどんその姿を消しています。
現代の農業はほとんど機械化されていますが、果樹の種類によっては手摘みのものもあるので、収穫期に果樹園に行ってみるのも、20年前、30年前の英国を経験し、本来の在り方を学ぶチャンスかもしれません。
以下、バックパッカーなどの旅行者が農家を手伝いするためのサイトです。
来年の7月から9月までの旅行計画のご参考まで。
http://www.sagroup.co.uk/straw.asp
以上、ブリ吉でした。
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