皆さま、こにちわ。
牧歌ブリ吉でございます。
今回はお犬様の話です。
英国はケルト人など先住民の時代から狩猟民族であっただけに、現代の英国人も犬種の品種改良に熱心であると同時に、お犬様に対する愛情がとんでもなく深い人々であります。
先般の在英中は友人宅で、生後3か月のパピー(仔犬)にご対面して来ました。
【初対面から数時間もすると、ブリ吉の足を枕にくつろぐワーキングコッカースパニエルの仔犬ジギー君】
英国では、仔犬の健康上の理由から生後8週間以上経たないと、ブリーダーは飼い主に仔犬を渡せないルールになっています。
生後間もない仔犬をガラスケースに入れて店先に置くというのは、英国ではご法度です。強権強力な動物保護団体からの圧力が掛かるだけでなく、動物保護法違反になります。と、念のためここでは、これ以上厳しいことは言わないでおきましょう。笑
友人が、「今晩はパピースクールにジギーを連れて行く」と言うので、どんな所かとブリ吉も見について行きました。ブリ吉も長年犬を飼いたいと思っていますし、以前は「英国人と犬」という特集で某誌のメイン・ライターをさせて頂いたことがあります。
【近所のユースセンターで、犬を飼う初心者たちが集まります】
犬の性格や躾の進捗度に合わせて、いろいろなコースがあります。この世に生を受けて3か月ばかりのジギー君が受けるのはベーシックコースです。週に一度のコースで、12回行われます。飼い主と犬に与えられる課題はたくさんあり、毎回10ページほどのプリントを貰って、翌週までにそれらの課題をクリアしていくのです。
【インストラクターに従って、お座り。意外に簡単なノウハウなんですが、犬への愛情と厳しい姿勢が飼い主に求められます。犬は飼い主の気持ちに敏感に反応します】
今回は、アイコンタクト、お座り、呼びかけ、リラックス、そしてジャンプさせないという4つの訓練でした。
【アイコンタクトはバッチリのジギー君。「お座り」も「待て」もしっかり出来るようになりました】
【リラックスをさせる訓練。犬の訓練というよりも、飼い主が犬をリラックスさせる機会を与える訓練ですね。犬が楽しそうだと、こちらも楽しそうになりますが、メリハリを付けないと犬の行動が制御できなくなります。人間の子供を嫌う犬や、人間の子供をイジメる犬もいますが、そうならないための訓練もあるのです。】
【パピースクールで陳列された仔犬グッズと教本】
ところで、ジギーは血統書付きの犬ですが、英国人は何故血統を大事にするのでしょう?
それは、犬の健康を重視するためです。
その犬が健康な血統の犬のDNAを引き継いでいれば、高い確率で健康が維持されるわけですから、飼い主としては有難いことです。
犬を飼う際の費用の約30%が医療になりますので、飼い主は犬の医療保険を掛けることになります。その際、純血の血統書付きですと、月7ポンド程度と安価ですが、ハイブリッド(雑種)の場合は血統が判っていても、判らなくても、保険料はど~んと高額になります。その理由は病気の遺伝要因のリスクが判らなくなるためです。
ジギーの飼い主である友人は、ジギーの血統を示すpedigreeの証明書を見せてくれましたし、撮影も許可してくれましたが、ブリ吉にはちょっと思うところがあり、今回はその画像の掲載を控えさせて頂きます。
なぜなら、大事なのは犬と人間との個々の関係であるからです。
確かに犬が健康であれば、終章まで安楽に暮らせる可能性が高くなります。
しかし、世の中には不幸な犬もたくさん居るのです。
8年前、ブリ吉は犬の取材の際に、人間不信に陥った不幸な境遇の犬たちを施設や一般家庭で見て来たことがあります。さらに、不幸な犬をわざわざ引き取っては、何年も掛けてその犬を更生させてきた飼い主たちと話を交わして来ました。問題を持った犬を引き取った新しい飼い主たちの経験は壮絶です。
【ブリ吉はハイドパークで散歩する犬の飼い主50名ほどインタビューしました。この女性が抱えるのは、バタシー・ドッグス&キャット・ホームから引き取ったジャックラッセルのクロゥイ(♀)。この画像からは想像も付きませんが、クロゥイは引き取られてから食事をするようになるまでに1か月。威嚇の唸りを止めて、頭をなでられるまでに半年。外に散歩に出るまでに1年掛かったそうです。撮影は2006年の今頃ですが、クロゥイの現在の推定年齢は12歳。運が良ければ、ハイドパークでお目に掛かれるかもしれません】
最初の飼い主の虐待などを経験した不幸な境遇の犬の振る舞いとは、新しい飼い主の家で終日咆哮したり、家の中すべてを破壊したり、近づいただけで唸り声を上げ続けたり、咬みついたり、何日も食事をしなかったりなどなど想像を絶するものなのです。
新しい飼い主たちは、こうした犬を何年も掛けて、正常で、且つ本来あるべき姿に戻すのです。犬に対して強い信念と忍耐を持って接するわけですから、愛情を注ぎ込む最も尊い行為に他なりません。英国では、犬にさえこのように情を尽す人々が居られるのです。
【バタシー・ドッグス&キャッツ・ホームの開館時刻】
その一方で、犬を飼いながら、関係を上手く作れない人や、ネグレクト(無視と放棄)してしまう人、恐ろしい虐待をする人もいるのです。最初の飼い主から逃れてきたものの、怯えた表情の犬たち、あるいは恐ろしい行動を取る犬たち、そういう犬たちのための施設がバタシーであったり、RSPCであったりするのです。
【収容された犬や猫を引き取るまでの手続き】
英国旅行で、もし気持ちの余裕と機会があれば、あるいは本当に犬や猫が好きだと思う方は、こういう施設にも訪れてみて下さい。観光地ではありませんが、貴重な体験が可能であると思いますし、こういう施設が整っていることは英国の魅力のひとつではないかと思うのです。
この施設では、vowwowときれいに吠えるような犬は居ません。
でも、この犬たちに罪はないのですね。
こうした施設の訪問も英国を知る好い機会として捉えて下されば幸いです。
(バタシー・発電所跡の隣です)
【この画像の左側にバタシー・ドッグス&キャッツ・ホームがあります】
以上、ブリ吉でした。
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