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ロンドンの謎シリーズ『タウンハウスの地下室の謎』

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しばらくぶりで、ご無沙汰にゃん。牧歌ブリ吉でございます。
拙娘と同じ年の我大學の後輩が、テレビでよく使うフレーズでのご挨拶ですが、次回からは、やはりおぢさんという生き物らしく振舞おうと思います。

で、ブリ吉はおぢさんらしく、相変わらずマニアックな興味を皆さまにご披露するのですが、今回は目に見える「ロンドンの謎」です。

ロンドンの街中を歩いていると、やたらと地下室が多いな、と思いませんか?
例えば、 ↓ これ。

 

街中でよく見かけると思います。
で、よく見ると道路の反対側の家も同じような作りになっていますですね。




 
ね!道路の両脇のタウンハウスに地下がありますでしょ。

タウンハウスってのは棟続きの長屋ですが、田舎の新興貴族がロンドンの家が必要になった時代に続々と建てたものです。産業革命から約100年間に渡って、ロンドンは新興貴族の皆様のお蔭で拡大したのであります。

ひとつの玄関口から入ると、地下から屋根裏部屋を含む5階(fourth floor)までひとつの家だったんですが、ご存知のように、現在ではホテルに使われていたり、あるいはパーティションで区切って、外界の玄関口から中に入ると、さらに中にはいくつものドアがあって、同じ番地にFlat a,b,c-1,c-2…という具合に枝番を付けて、それぞれがプライベートの住居空間になっておるのですね。

ブリ吉も当初はそういう家に棲んでおりました。1900年築のビクトリア建築で、一軒に5世帯入居しておりました。

で、地下室なんですが、ここも現代は居住空間になっております。しかも、Ground Floorとは異なったドアがあるので、これまたプライバシーがあって快適な感じです。難点は陽光の採れないことと、街行く人々の足元にあることくらいでしょうか? 


【こんな感じで陽光と採り入れる工夫もありますが、これは大体が地下倉庫の場合】

それにしても、なんで地下室が必要だったんでしょうねえ?????

種あかしはコレ ↓ です!

 
このマンホールは地下室に通じるスロープ状のパイプの入り口なのです。
暖房やセントラルヒーティングの燃料が石炭だった頃に、石炭を道路から投入するマンホールだったのです。現代でもこのマンホールはロンドンやバーミンガムなどの大きな都市の街中で至るところでお目に掛かれます。

また、道路の両脇に地下室がある建物ってのも妙ですよね。これも理由があります。実はあの地下部分が本来の地面の高さなのです。タウンハウスを建てる前の造成計画は、当時の暖房技術と燃料の配送システムまでを考慮されていたということであります。

それだけ、当時のロンドンは世界の富を集積する場所だったということであります。地下住居は、かつての石炭部屋ではありますが、ドアも階上の住人たちとは違って、完全にプライベートだし、意外に広かったりするので、住み心地はなかなかのものだそうです。

以上、ブリ吉でした。

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