みなさんこんにちは、ブリ吉です
先日、英国大使公邸前に4台のベントレーが出現。
これを見てブリ吉が真っ先思い出すのは、ロンドンのメイフェア地域に出店しているカー・ディーラーの数々。今でこそ、日本車レクサスのショールームもありますが、やはりここは英国ブランドの超高級車の最高の消費地なわけですね。
では、何故このメイフェアに高級カー・ディーラーが集まり、ここを発祥としたブランドが世界中に人気があるのか。
先日、お話したようにこの辺りは、侯爵のレベルの貴族、あるいは国政に関わった貴族の屋敷が18世紀ごろから建ち始めました。その頃はまだ馬車の時代です。馬車を使うには、御者だけでなく、鍛冶屋、馬車大工、清掃人、修繕人など多くのマンパワーが必要でした。
そして、20世紀に入ると車の産業が突然賑やかになります。家庭内の電化や電気製品にはあまり興味のない貴族たちでしたが、人目に見えるところで個性を発揮したいというダンディズムの思想から車に目を向けたのです。
当初の車は馬車とあまり変わらないスピードでしたが、貴族たちはスポンサーになってより速く快適な車を求めるために車を作る職人たちに出資を始めて、貴族間の競争状態になったのですね。
(Mewsとはこんな感じの小路)
メンテも必要ですから、メイフェアの屋敷の周辺あったMewsと呼ばれるガレージ小屋のようなところに修理やメンテをする工場(こうば)が出現しました。今でも、メイフェアの路地裏にはツナギを着たおにいちゃんが油まみれで仕事したりしています。
ともあれ、工場だけでなく、販社も必要になってきますので、アストン・マーティンやらロールス・ロイスなどの店舗が建ち始めます。同時に貴族は財産制度の変化でメイフェアの家屋敷を売り渡しホテルになります。高級ホテルには海外からの要人や金持ちが集まり、散歩がてらにその店を見ます。
足下を見るという言葉がありますが、たとえ背広が立派でも靴まで配慮が及んでいなければ、プロトコルで人を判断する社会では、その人物の品格や階級まで判ってしまいます。車はホテルに乗りつけるときに、まさにその品格や階級を示す象徴になってしまい現在に至るわけです。
足元にも例えられる車に贅を尽くすことが裕福さの象徴になったわけです。
今度、パークレーンを歩く時に、以上のことを思いながら、路地裏でMewsと呼ばれる通りを覗いてみてください。
ロンドンの散歩がもっと楽しくなる筈です。
ロンドンの散歩がもっと楽しくなる筈です。
ブリ吉でした。
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