インコグニート(ジャズ・ファンク&アシッド・ジャズ・バンド)のリーダーで、今年3月に初のソロアルバム『リープ・オブ・フェイス』を発表した ジャン=ポール‘ブルーイ’モーニックさんが6月中旬、ブルーノート東京に登場! 子供の頃、モーリシャスから英国に移住したというブルーイさんに、英国の魅力をお聞きしました。
☆ブルーイさんは、ロンドンのどの辺りにお住まいなのですか?
ロンドン北東部のストークニューイントン(Stoke Newington)に住んでいます。小さくてお洒落なお店や多国籍のレストランがいくつもある、ロンドン北部の「ヴィレッジ」の一つです。
中でも気に入っているのが、家から歩いて1分位のところにある墓地。晴れていても、雨が降っていても、いつも静かで心が落ち着くスペシャルな場所です。
☆海外ツアー中、英国が恋しくなることはありますか?であれば、それはどんな事ですか?
ロンドンのマルチ・カルチャーな面を、時々恋しくなることがあります。
ロンドンにはジャマイカ料理やトルコ料理といった様々な国の料理が味わえるレストランがありますが、そうしたレストランで働いている人も、近所に住んでいるインド人も、中国人の友人も、背後にそれぞれのコミュニティーがあって、それぞれの国のカルチャーを大切にしつつ、国際都市ロンドンで暮らしています。
☆英国で一番好きな場所はどこですか?
やはりロンドンですね。ロンドン近郊の旬の食材を売るファーマーズ・マーケットを覗いたり、緑豊かな公園や美しい建物が並ぶリージェント・ストリートを歩いたり、無料の博物館(特に自然史博物館がおすすめ)に行ったり… ロンドンではお金をほとんど使わずに1日を楽しむことができます。
バスも安くて手軽なのですが、最近は自転車でロンドン市内を移動することが増えました。地下鉄やバスよりも移動時間が短くて済みますし、運河沿いのサイクリングも気持ちが良いものですよ。
ロンドン以外なら、英国らしい風景が広がる湖水地方かな。
あとはウェールズやスコットランドの海岸線、デヴォンでのウォーキングなど、美しいカントリーサイドをウォーキングするのも好きです。
英国の各地には充実したキャンピング場があるので、休日には子供とキャンピングをしつつ、森を歩いたりしています。
☆ロンドンでおすすめのクラブを教えてください。
ロンドンには最高のDJ達が集まっているので、一晩に何軒ものクラブをはしごできるのもロンドンの魅力ですね。ライブの情報は『タイム・アウト』などでも入手できますが、ロニースコッツやジャズカフェ、O2、エンパイヤ、カムデンのクラブなどでは一晩にいくつものライブが行われています。
そうしたラインナップの充実もロンドンの大きな魅力だと思います。また、映画館や教会、倉庫、パブの裏の庭もライブ会場になり、ロンドンの至る所に音楽が溢れています。
☆英国がGREATと感じるのはどんなところですか?
やはり、マルチ・カルチャーであることですね。英国は互いのカルチャーに対して寛容であるだけではなくて、異なるカルチャーを認め合い賞賛する国でもあります。
貧しい人を助けるシステムも確立されていますし、医療が無料で提供されていることも素晴らしいことだと思います。
ジャズ・ファンク&アシッドジャズ・シーンを20年以上リードしてきた偉大なアーティストであるのに、人懐っこくて、笑顔がとてもチャーミングなブルーイさん。今年の冬はインコグニートとして再来日する予定とのことですので、インコグニートのライブにも是非足を運んでみてくださいね。
もちろん、彼が愛するロンドンや英国の地方都市でのライブの方もどうぞお見逃し無く♪
ウェブサイト:
http://www.incognito.org.uk/ (インコグニート)
http://p-vine.jp/artists/bluey (ブルーイ)
http://www.bluenote.co.jp/jp/ (ブルーノート東京)
http://www.visitbritain.com/ja/Top-10-music-festivals/ (英国音楽フェスティバル)